2006年3月7日

現在ニューヨーカーに載っているJane Mayerのルポ「Memo」は、9月11日事件以降、米軍がグアンタナモ収容所やイラクで捕虜に対して行っている拷問を、国防総省のラムズフェルド長官らが事実上許可していたことを、国防総省の法律専門家の証言から暴露するもので、きわめて優れたレポートです。特に、拷問に反対した法律家が、ハンガリーからの亡命家族の出身で、人権侵害に特に敏感であるというくだりには、うならされました。

いくら大規模テロを防ぐためとはいえ、政府が拷問を承認する国というのは、やはり危険です。

同時に、こういった問題をきちんと暴露するマスコミを持つ社会、そしてこうした記事を掲載する雑誌は尊敬します。

なぜ日本には、ニューヨーカーのような素晴らしい雑誌がないのでしょうか?